近年、ペットを亡くしたことがきっかけで起こるペットロスが、大きな問題として取り上げられていますね。
今回は、「ペットロスは乗り越えられるのか」「ペットを失った悲しみとどう向き合えばいいのか」について一緒に考えていきたいと思います。
ペットと暮らしている方にとって、ペットとのお別れは本当に大きな課題と言えるでしょう。
いつかまた笑顔で過ごせる日が来るように、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
ペットロスについて

ペットロスって何?
医学的にはペットロス症候群と呼ばれ、ペットを失うことで起こる精神的・身体的な不調のことを指します。個人差はありますが、大きな悲しみや喪失感、不眠、食欲がなくなる、息苦しさや疲労感など、いろいろな症状が現れて、ひどくなると普段の生活を送るのもつらくなってしまうこともあるんです。
今の時代、ペットは家族の一員ですし、ペット中心の生活をしている方も多くなっています。
飼い主さんにとってペットの死は、生きがいや人生の希望を失うほど大きな出来事だと言っても言い過ぎではありませんね。
ペットロスが重症化する要因は?
悲しみや後悔などの気持ちを自分の中に押し込めて、無理に普通の生活を続けたり、周りに悲しみを理解してもらえなかったりすると、心も体もどんどん不安定になってしまう場合があります。
特に、親しい友人や家族ですら気持ちを分かってもらえないと感じたときは、「自分だけがおかしいのかもしれない」と、余計に悩んでしまうこともあるようですね。
ペットロスを乗り越えるには

ペットを亡くした悲しみは消えない
大切な存在を失った悲しみは、ずっと消えるものではありませんよね。どんなに時間が経っても、もう会えない現実は変わらないものです。
それは人であっても動物であっても、心を通わせた相手であれば同じだと思います。
悲しみを完全に乗り越えるのは難しいですが、「もう会えない」と涙するのではなく、「また会いたいな」と自然に笑えるようになることを目標にしてみてはどうでしょうか。
4段階を経て日常へ
ペットを亡くした後は、大きく分けて4つの段階を経て少しずつ日常が戻ってくると言われています。
まず、ペットのいない生活を受け入れること。亡くなった直後よりも、ペットがいなくなって改めて日々が始まったときのほうが、悲しさや寂しさを強く感じやすいかもしれませんね。
次に、もうペットに会えないという現実と向き合います。それから、少しずつペットがいない日常に慣れていき、最後にはペットと過ごした日々を思い出として大切にできるようになります。
大切な存在を失ったあとは、何より「時間」が必要です。
無理に元気を出そうとしたり、悲しい気持ちをこらえたりしなくても大丈夫です。寂しさや虚しさに、少しずつ心を慣らしていくことが大事だと思いますよ。
ペットの思い出を誰かと共有する
亡くなったペットとの思い出やエピソードを、誰かに話してみてくださいね。
悲しいはずなのに、可愛かったり楽しかった出来事を思い出すと、自然と笑顔が出てきたりすると思います。
「ああ、この子と一緒に生きていたんだな」と改めて実感できるのではないでしょうか。
悲しみや寂しさを分かち合うことで、心が少し軽くなるかもしれません。
一人で抱え込まずに、気持ちを言葉にすることも大切ですよ。もし話を聞く側になったら、特にアドバイスはせず、ただうなずいて寄り添うだけでも十分だと思います。
ペット供養をしっかりと行う
供養とは、亡くなった魂の冥福を祈り、手を合わせることをいいます。これは仏教の考え方ですが、ペットの供養としても一般的に行われていますよね。
亡くなったペットを偲び、手を合わせて心を向ける時間は、ご家族にとっても慰めになる時間なんだと思います。
火葬して終わりではなく、亡くなったペットと新しいつながりを持つことで、また少しずつ日常を取り戻すきっかけにもなりますよ。
ペット供養大百科 「ペット葬儀はペット火葬じゃないの?供養は別?」
ペット供養では節目の法要を大切に

四十九日と百箇日
亡くなってから49日目に、来世が決まると考えられていて、この日に納骨する方も多いですね。四十九日までの間は、ご家族が冥福を祈り喪に服す期間とされています。
百箇日は、ご家族が日常を取り戻し始めるタイミングです。亡くなってから3か月ちょっと、ペットの死を受け入れて少しずつ前を向くには、やはり時間がかかるんですね。
お彼岸やお盆の考え方
お彼岸は春分の日(3月)と秋分の日(9月)の前後3日間を合わせた7日間で、天国にいるペットとも心が通じやすいと考えられています。お墓や納骨堂をきれいにして、おもちゃやおやつなどをお供えしてあげるのもいいですね。
春分の日は「自然をたたえ、生き物をいつくしむ日」と祝日法にも記されています。亡くなったペットはもちろん、生きている命にも感謝したいですね。
お盆は一般的に8月15日の前後3日間で、亡くなったペットが帰ってくると言われています。ご自宅でお迎えの準備をしてあげるのも素敵ですね。ペットのお盆については別記事でご紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
ペット供養大百科 「ペットのお盆、人と同じようにしていいの?」
愛ペットには月例法要がある

愛ペットグループでは、毎月住職による月例法要を開催していて、どなたでもお申し込みいただければご参加できます。
節目の法要では、お名前を読み上げてもらったり、お花をお供えすることもできます。
愛ペットグループで火葬されていない方でもご参加いただけますし、現地へ行くのが難しい場合はリモート供養も利用できます。
ホームページでご案内していますので、よかったらご覧になってくださいね。
ペットと過ごした時間を宝物にしよう

ペットを失うことで起こるペットロスは、決して特別なことではありません。
ペットが亡くなるのは家族を失うのと同じことで、たとえ自分より早く旅立つ命だと分かっていても、やっぱり別れはとても悲しくつらいものです。
ペットロスでどうしようもなくつらいときは、供養をしながら時間が過ぎるのをゆっくり待ってみるのもいいかもしれませんね。
ふとした瞬間、「可愛くて楽しい子だったな」と思えるようになったとき、ご家族にもまた笑顔が戻ってくると思います。
命は終わってしまっても、思い出と絆はこれからもずっとそばにあります。いっしょに過ごした日々を大切に、少しずつ前に進んでいきましょう。